日本の医療と医薬品等の未来を考える会

プラズマローゲン

プラズマローゲン
丸大食品株式会社が開発・製造する特許取得原材料

・鶏のムネ肉からエタノール抽出したプラズマローゲンを含有する機能性食品原料
・ヒトの体内に存在するリン脂質の一種(脳、心臓、腎臓、骨格筋などに多く含まれている)
・学習機能、認知機能向上の注目原料
・2007年、農水省所轄一事業として研究開発開始
・丸大食品中央研究所と大学機関にて共同研究・「学習記憶能力増強剤」にて物質特許を取得(2017年9月)

プラズマローゲンとは

「プラズマローゲン」は、人間や動物の体内に含まれる脂質成分であるリン脂質の一種です。
(一般的なリン脂質とは異なる特殊な構造を持ちます)
人間の体内にあるリン脂質の約2割がプラズマローゲンだと言われており、特に脳や心臓、骨格筋などの酸素の消費量が多い部分に多く存在するとされています。

プラズマローゲン量は年齢とともに減少

加齢に伴い、血液中のプラズマローゲン量は4割ほど減少していくと考えられています。さらに、アルツハイマー型認知症患者の脳内でプラズマローゲン量が低下することが確認されました。この報告から、プラズマローゲン量とアルツハイマー型認知症の発症には何等かの関連性があるのではないかとの仮説が生まれ、多くの研究が進められています。

製品化の背景

 プラズマローゲン成分を安定した状態で抽出できる食品を模索する中で、産卵後の親鶏のムネ肉は、より効率的にプラズマローゲンを抽出できることが発見されました。この親鶏は年間数億羽も産出されますが、食用に向かないためその多くが廃棄されています。プラズマローゲンを抽出できることにより、親鶏の最大の有効利用法が見出されたといえるでしょう。プラズマローゲンの潜在能力がさらに解明されることで、より多くの人々の認知機能の維持と、健康寿命を延ばすはたらきが期待されています。


認知症とプラズマローゲン
アルツハイマー病が増加中

 アルツハイマー型認知症は記憶の障害とともに、時間や場所の把握や物事を順序よくできなくなる等の障害が起こり、最終的には運動機能も障害される脳の病気です。
 脳内は小さく萎縮し、アミロイドβ(ベータ)タンパク質が塊となった老人斑(はん)、そして、神経線維のもつれがみられます。さらに、ニューロンとよばれる神経細胞のつながりが失われるため、認知機能の低下がみられます。
 アルツハイマー型認知症は、発見から100年以上経過しているにもかかわらず、いまだに治療の決定打がありません。
 さらに、認知症予備群状態とされる「MCI」患者の10~15%が毎年アルツハイマー病に進行することがわかっています。
プラズマローゲンは、認知症の発症にかかわるとされる脳内の炎症や、アミロイドβたんぱく質の蓄積を抑える、さらに、情報を伝えるはたらきのある神経細胞に栄養を与えることで神経細胞を守り、生存率を高めることがマウスや細胞試験にて確認されています。

脳内炎症、アミロイドβ蓄積の制御

・脳内炎症の抑制(脳内のグリア細胞※1数の比較)
脳内に炎症を起こさせたマウスにプラズマローゲンを投与したところ、非投与マウスと比べて炎症が抑制されました。
・アミロイドβの蓄積抑制(海馬に蓄積したアミロイドβ量の比較)
脳内に炎症を起こさせたマウスにプラズマローゲンを投与したところ、前頭前野と海馬において、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβの蓄積が抑制されました。
(出典)Ifuku .et al., J.Neuroinflammation, 9, 197(2012)を参考に作成

神経細胞の伸長促進の割合

神経細胞を培養している培地にプラズマローゲンを添加することにより、突起の著しい伸長が認められました。
(グラフ斜線部)細胞長の2倍以上の突起を伸ばした細胞

 

 

学習記憶行動の改善機能
認知機能の改善作用(ヒト臨床試験

健康な男女が1日1回プラズマローゲンを1mg(エキスとして約8mg)を3ヵ月間継続して摂取したところ、摂取前と比較して認知機能の改善が見られました。

 

 

 

学習記憶行動改善(マウス経口摂取)

・水迷路試験による学習記憶行動の改善及び、海馬中プラズマローゲン量の増加
正常マウスにプラズマローゲンを6週間経口投与し、水迷路試験を行ったところ、対照と比べてゴールに到達するまでの時間が有意に短縮されました。また、脳の海馬に含まれるプラズマローゲン量が対照と比べて有意に増加しました。
※水迷路試験
プール内に足場を置き、スタート地点から足場(ゴール)へたどり着く時間を測定

・記憶関連遺伝子:BDNFの増加
プラズマローゲンを摂取したマウスは、神経細胞の栄養源でもあるたんぱく質BDNFの発現上昇が確認されました。

 

 

 

マウスの神経細胞にプラズマローゲンを加えて培養したところ、細胞からの樹状突起が増加しました。


特許情報について

丸大食品・プラズマローゲンの特許情報
物質特許 発明の名称登録番号
脳神経細胞新生剤6016363
抗中枢神経系炎症剤5847086
学習記憶能力増強剤6207545
製造特許 発明の名称登録番号
鳥類ムネ肉から得られる機能性素材及びその製造方法5483846
プラズマローゲン型リン脂質及びスフィンゴ脂質の製造方法5489439

プラズマローゲンまるわかりBOOK


【出典:丸大食品株式会社】